まずはじめにDX(本来はDT)ってなに?
日本では2020年頃からDXという略語をよく見かけるようになりましたが、2004年にスウェーデンの大学教授エリック・ストルターマン氏によって提唱されたようです。
DXという文字列は日本では一般に「デラックス」と呼ばれ、GT「グランツーリスモ」等自動車のクラス分けに使われてきましたが、今回はそれとは違ってDigital Transformation(デジタル・トランスフォーメーション=デジタル変革)の事を表すらしいです。えっ?DTの間違いじゃないの、と思って調べてみたら、DTという略号は私たちホームページ関連のフロントエンジニアが使うHTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)のタグ記号の一つと同一で勘違いしやすいので、Crossの意味を持つTransがXと略されることがあるからXで良いじゃんか……という、ほんの一握りのプログラマーを除き一般の人にはどうでも良いしょうもない屁理屈が紹介されています。
それでは混乱するのでこのページではDTと正しく略して使ってみます。DT=Digital Transformation
デジタル変革DT(DX)
デジタル変革といっても何処をどのように変革するのかは一概に表現できません。全く同じ環境で同じように業務を行っている可能性がないからです。それぞれの環境で同じシステムを使って同じ業務を行っているなんて事は一昔前の社会主義国でなくてはあり得ません。
現状を正しく把握することから始めてみましょう。
現状の確認
現状を整理してみる
日常業務の中で書類やデータ作成・保管時において使い勝手が悪いなど不満はありませんか?問題点もストレスもなく上手く機能している点は何がありますか?通常業務・新規業務・記録・共有・確認・保管の全てについて現状の問題点を洗い出しましょう。
現在の業務で上手く機能しているのはこれとこれで、不満があるのはこういった点。こことここは優れているのだけれどもここはもう少し何とかならないものか。図のようなグラフ(散布図)を作ってみると良いでしょう。
グラフ内楕円で示した要素Aのように重要度は高いのに効率の悪い業務の効率を良くし、重要度も上げるようデジタル技術を利用して改善を成し遂げてゆくことがデジタル変革です。
アナログとデジタルに分けてみる
アナログだけで完結している作業。アナログな作業であるがデジタルを利用しているもの、あるいはデジタルのみで完結している作業の判定でしょう。
アナログな作業であるがデジタルを中継しているものは、アナログな部分をデジタル化できる可能性がかなりあるはずです。アナログだけで完結している作業は人間の職人技の方が優れていたり、デジタル化するにはAIを駆使したりかなり複雑な考察が必要になってくることでしょう。
デジタルでアナログをサポートできてますか?
アナログとデジタル、上手く使い分けてますか?私たち人間がアナログで普遍的な存在である以上、アナログな意思伝達手段を軽んじることはできません。デジタルだけで成し得ないことは社会にも溢れています。実業のアナログ環境とデジタル環境を見直して現状の業務に適材適所で組み込みましょう。
業務環境の見直し
外部に相談してみる
普段の業務の中で困っている事、分からない事などありましたら何なりとご相談ください。私どもが全てを解決できるわけではないと思いますが、デジタル環境について一人一人が理解を深めることで日本の活力を高めて行こうではありませんか。
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全体像を把握するのはかなり骨の折れる作業となりますが、まずは言い出しっぺの政府独立行政法人情報処理推進機構内「DXを推進したい」を見てみるのも入り口です。